2013年

9月

12日

タウンモールリスポで写真家・大森克己の写真展開催

posted on 2013.9.13 / text by Riken KOMATSU


 

写真家・大森克己が2011年の春に桜に導かれて東京から福島へ旅をして撮影された作品「すべては初めて起こる」。東京をはじめ、郡山や会津若松など県内各地でも写真展が開催されてきたが、今秋開催される「小名浜本町通り芸術祭」の特別展として、小名浜でも開催されることとなった。

 

桜は、2000年頃から大森が撮り続けていた重要なモチーフのひとつであり、今回展示される作品は震災直後の4月、東京、浦安、いわき市、福島市、南相馬市、飯舘村の各地の桜の樹の前で撮影されたもの。

 

長いものでは数百年もの間、毎年同じように咲き、同じように散る桜。それを見た人間は、命の儚さや繰り返される四季を、桜の中に見いだしてきた。しかし、それは同じように繰り返すものでありながら、実際に咲いている桜は、すべて固有のものであり、「同じ」桜など何一つないということを、私たちは知っている。

 

今回の展示の名称は「すべては初めて起こる」。私たちが毎年眺める桜は、同じように見えてどれも初めて見る桜だ。繰り返されるもの、同じように見えるもの。それは果たして「同じもの」なのかと大森は問いかける。

 

私たちが経験していることはすべて「初めて起きた」もの。私たちの生きるこの世界は、すべてが初めて起こっている。大森の写真を通して、偶然の微妙な重なりによって成立している今、そしてその先にある未来について考えてみてはいかがだろうか。

 

写真は、小名浜のシンボル「タウンモールリスポ」のセンターコートに展示される。どこにでもあるような地方の商業施設で、大森の写真がどのような化学反応を起こすのか。通常のギャラリーではないだけに、場所性が写真に与える影響なども鑑賞のポイントなりそうだ。

 

初日には大森本人を招いたトークイベントも開催される。地域活性団体MUSUBUとのコラボ企画「桜の森 夜の森」で富岡町の桜を撮影した小名浜出身の写真家・白井亮、地元いわきで活動を続けている写真家の鈴木穣蔵も迎え、いわきと写真について語り合ってもらう。こちらのアーティストトークも、ぜひ注目してほしい。

 

 

information

小名浜本町通り芸術祭特別展 大森克己写真展「すべては初めて起こる」

日時:2013年10月13日(日)、14日(月・祝)

時間:10:00〜18:00 ※入場無料

会場:タウンモールリスポ 1階センターコート

アーティストトーク:2013年10月13日(日) 15:00〜16:00

トークゲスト:大森克己、白井亮、鈴木穣蔵

会場:展示会場と同じ

 

 

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